ログハウス 保守メンテナンス
- 2016年7月4日
ここ3~4年ほど前からでしょうか、ログハウスの保守メンテナンスに関するご相談が増えています。
それらの多くは1980年後半から1990年代に建てられたログハウスであり、当時主流だったフィンランド製
マシンカットログが最も多く、他にはカナダ製のハンドカットログや、弊社ではウエスタンと呼んでいる北米マシ
ンカットログ、そして2000年に入ったころから輸入されるようになった中国製ログや、日本人ログビルダーに
よる国産ログハウスなどもあり、中にはこれも同時期ころ低価格なことで流行った国産杉の間伐材を使ったログハ
ウス風の建物などもあったりします。
保守メンテナンス内容で最も多いのは外壁塗装です。次いではドア窓などが開閉しずらくなっているのを直す建
具調整。他にも少ない無いのがウッドデッキの腐食、屋根の張替え、中には土台が腐食してしまったことからの取
り換えや、ログ壁そのものの腐食部分の交換などもあります。
また、違う趣旨でのご相談が、上記で説明した年代のログハウスたちが、元のオーナーの役目を終え、新しいオ
ーナーが購入した際に、その方の使用目的や趣味に合わせてデザインそのものを変更するというものもあり、まだ
現役で使えるものであっても、キッチンや浴室など水回り設備の交換は無論のこと、床壁天井といった室内全般の
クリーニング、一部壁を取り除くなどしてリビングを広く変更し、薪ストーブを設置するなどもあります。
これらは新築時の役目を終えたログハウスが、近年中古ログハウスとして多く出回るようになったことが理由の
ようですが、他のケースでは建ててもらった会社や工務店が今は存在しない。あるにはあるが頼みたくない。一般
住宅とは違うログハウスのことを何処に相談したら良いのかわからない。紹介されたが値段が高い。騙されないか
不安だ。なとどいった方の相談というか素直なご意見をお聞きすることもあります。
こういったご相談で私がお話しするのは、不安ならしっかり工事内容を聞くこと。何度でも理解できるまで聞け
ば、不安は解消されるのではないかということです。その際分かりにくい説明を行うところや、どこか素人を馬鹿
にするよう口調や呆れるよう態度が出ている相手は、その相手自身が解っていない可能性があるので、依頼しない
方が良いていうことです。ちなみに私の場合は、新築リホーム双方とも、メリットデメリットの両方を説明します。
また今後起こり得るであろう予測的な工事の必要性を説明して、メリットとデメリットのどちらを優先するかを決
めていただきます。
次に、弊社で保守メンテナンスを行った建物については、建物カルテを作成しています。カルテとは主に建物図
面であり、弊社でお建てした木の家ログハウスでない場合は、当然図面等資料はありませんので、お客様からコピ
ーを頂くか、資料がない場合は弊社で現況を作図させていただいています。そしてそれら資料を基に、今後電話や
メールでスムーズにご相談に乗れるよう準備しておくのが弊社のやり方です。
最後に申し上げたいのが、近年の異常気象常により多くの木の家ログハウスは体調を壊しています。現オーナー
さまは一度じっくりご自身の家を見て回って下さい。そして気になる点があるようならば、お気軽にお電話下さい。
また気になる場所の写真をメール添付で送付ください。もちろんお越しいただければより具体的に何度でもご説明
しますので。